便秘がちな女性は多く、毎日快便になりたいと願っている方も多いことでしょう。
便秘が何日も続いてしまうとお腹が張り、体調不良を起こしてしまう可能性もあります。
トイレに行って、やっと便が出たと喜びのつかの間、下痢になってしまったという経験をした事はありますか?
中には下痢と便秘を繰り返して、普通に排便をすることができないという方もいらっしゃるようですよ。
便秘もお腹が張って辛いですが、お腹が痛くてたまらない下痢も辛いですよね。
便秘が続いてしまうと、たとえ下痢でも便が出ればそれでいいやと思ってしまうこともあります。
しかし、ずっと便秘や下痢を続けてしまうと自分の体の中で何か異常が起きているのではないかと不安になってしまうこともありますよね。
実は、便秘と下痢を繰り返してしまうのは体の異常だけではなく、心の状態も影響していると言われているんです。
知っておきたい便秘や下痢のメカニズム
便秘や下痢はどうして起こってしまうのでしょうか?
その原因には様々な理由があるようです。
次に、何が原因でこのような症状が起きてしまうのかを説明していきます。
便秘は腸の動きや病気が関係するものがある
一口に便秘といっても、その症状にはいくつか種類があるのです。
- 器質性便秘
- 弛緩性便秘
- 痙攣性便秘
- 直腸性便秘
では、それぞれの便秘の特徴について説明していきます。
器質性便秘
まず、器質性便秘についてです。
主な原因は病気です。
腸が異常をきたしてしまい、便が溜まっていくことで便秘を引き起こしてしまいます。
弛緩性便秘
次に弛緩性便秘です。
これは腸の働きが低下してしまい、便が途中で止まった状態になるので便秘になってしまうのです。
痙攣性便秘
痙攣性便秘は、逆に腸の動きが活発すぎて、便がうまく腸の中を通り抜けられず便秘になってしまうのです。
直腸性便秘
直腸性便秘は、便が直腸まで来ているのにも関わらず、脳が便意を感じられず便秘になってしまうのです。
一般的には弛緩性便秘だと診断されている方が多いようです。
便秘を改善したいからといって、下剤などの薬に頼っている方はいらっしゃいませんか?
薬に頼りすぎてしまうと、腸が自分の力で動かなくなってしまうので、このような便秘を引き起こす可能性があるようなんです。
下痢は腸の動きが異常な時に起こす症状
毎朝快便の方の場合は、体内で便が腸を通過するときに便に含まれている水分がしっかりと体内に吸収されている状態になっています。
そのため、適度な硬さの便を作ることができるのです。
しかし、この工程の時に腸が異常を起こしてしまうと以下のような症状を引き起こしてしまうのです。
- 便の水分をしっかり腸が吸収しない
- うまく吸収されなかった水分が分泌され、腸内の水分が異常に増加してしまう
腸内の水分が異常に増えてしまったり、便の水分が増えてしまったりすることでも下痢の症状を引き起こしてしまいます。
下痢の原因の多くは食あたりや水あたりです。
しかし、中には心身にストレスがかかってしまうことで下痢の症状を引き起こしてしまう場合もあるようです。
便秘と下痢を繰り返す原因で1番多いのが「過敏性腸症候群」
便秘や下痢を繰り返している状態のことを過敏性腸症候群と言われています。
お腹の調子がずっと悪く、便秘だと思ったら下痢になってしまい、下痢になったと思ったらまた便秘に戻ってしまうなど辛い症状です。
便秘と下痢を幾度に繰り返すので、自分はもともとお腹が弱いんだと思っている方も多いことでしょう。
男女関係なく過敏性腸症候群は発症します。
しかし、女性の方がこのような症状を訴えている人が多いようです。
では、過敏性腸症候群はどうして引き起こされてしまうのでしょうか?
それには以下のことが原因に挙げられています。
- 多大なストレス
- 不規則な暴飲暴食
- 飲酒
- 喫煙行為
- 生活習慣の乱れ
- 運動不足
などのようなことが原因に挙げられているのですが、その中でも最も大きな原因と言われているのはストレスなのです。
皆さんは気づかぬうちにストレスを溜め込んではいませんか?
便秘と下痢を繰り返すだけが過敏性腸症候群という病気ではありません。
緊張状態に陥ってしまうと急にお腹が痛くなってしまい、トイレに走りたくなるといった症状も見られています。
これは、緊張状態になることが心にストレスを与えてしまい、腸に異常をきたしてしまうのが原因のようです。
症状が進んでしまうと、また緊張してお腹が痛くなるのではないかと、トイレが設置されていない電車やバスに乗れなくなってしまうという事例もあがっているんですよ。
自分は過敏性腸症候群かチェックしてみる
自分は便秘と下痢を繰り返しているから、もしかしたら過敏性腸症候群なのかもしれないと思う方もいる事でしょう。
しかし、本当に過敏性腸症候群なのかわからないという場合もあると思うので、次にセルフチェックの仕方を説明していきます。
いくつかの項目を上げていきますので、これらの項目に当てはまる場合は過敏性腸症候群を引き起こしているのかもしれません。
【過敏性腸症候群チェック項目】
- 何度も便秘と下痢を繰り返してしまう
- お腹が痛くなることがよくある
- お腹にガスが溜まっているような張りを感じる
- 便を出すと腹痛が治る
- 日によって便を出す回数が異なる
便秘と下痢を繰り返すイメージが強い過敏性腸症候群ですが、ガスが溜まりやすいというのも症状の1つです。
中には排便は無いけど、ガスがよく出てしまうという方もいるようですよ。
過敏性腸症候群にならないための対処法
過敏性腸症候群の大きな原因として挙げられているのがストレスです。
過敏性腸症候群を予防するためには日ごろからストレスを解消していくことが大切なポイントです。
ストレスを感じないというのは無理だと思うので、ストレスをため込まないことが鍵になってきます。
ストレス解消後には以下のようなものがあります。
- 好きな音楽や映画を見てリラックスする
- 時間を見つけてリラックスする時間を毎日作る
- 適度に運動して汗を流す
- ゆっくり体の疲れを取るようにお風呂に入る
上記で挙げたストレス解消法はほんの一握りでしかありません。
自分にあったストレス解消法を見つけて、ストレスをため込まないようにすることがとても重要です。
その他にも過敏性腸症候群を防ぐためには食生活や生活習慣の改善もしなければなりません。
例えば、
- 暴飲暴食を控える
- カフェインやアルコールなど体に刺激を与えるものは避ける
- お腹を冷やさないように体を温める
- 睡眠時間をしっかり確保して体の疲れを癒してあげる
上記で挙げたのはほんの1部でしかありませんが、まず最初はこれらのことに気をつけて生活してみましょう。
特に、下痢の症状を起こしているときに腸が冷えてしまったり、腸に刺激を与えてしまうと悪化させてしまう危険性があるので注意が必要です。
自分でしっかりストレスを解消することで、過敏性腸症候群で悩んでいる方もその症状を少しずつ和らげることができます。
しかし、それでも症状が改善されない場合は、きちんと病院へ行って専門医に診てもらいましょう。
病院では薬などを処方してもらえるので的確な治療を行ってもらえますよ。
無理して自分で直そうとするとそれがさらにストレスになってしまう可能性もあるので1人で悩まないことが大切です。
大腸の形に異常のある腸管形態異常で便秘や下痢を繰り返す人も多い
上記で、過敏性腸症候群について詳しくお伝えしましたが、便秘や下痢を繰り返す原因はこれだけではありません。
実は大腸の形にも便秘や下痢を繰り返してしまう原因があるようなんです。
一般的に約80%の日本人が腸の形に異常があると言われていることをご存知でしたでしょうか?
腸の一部がねじれてしまっている、
「ねじれ腸」
と、本来あるべき腸の正常位置よりも下に下がっている
「落下腸」
などの症状が出ていることを腸管形態異常と言われています。
しかし、このように診断されたからといって、必ずしも便秘や下痢などの症状が見られるわけでは無いのです。
- ストレス発散をしているにもかかわらず、便秘や下痢を繰り返してしまう
- 過敏性腸症候群だと診断され、治療薬を処方されたのに改善されない
このような症状が見られる方は、腸管形態異常になっているのかもしれません。
これは、欧米人にはほとんど見られず、日本人特有とも言われています。
腸の一部がねじれているねじれ腸ですが、そのねじれた部分が狭くなってしまうために便が通りにくくなってしまうのです。
そのせいで便秘や下痢を繰り返し引き起こしてしまうようです。
自分がねじれ腸か落下腸なのかを知りたい方は、次にチェック項目をあげてみますので、そちらで確認してみてください。
【ねじれ腸・落下腸のチェック項目】
- 子供の頃から便秘で悩んでいる
- 便秘になった後は必ず下痢を引き起こしてしまう
- 運動不足になると便秘になってしまう
- 便秘の時にお腹も痛くなる
当てはまる項目があった場合、もしかしたらねじれ腸や落下腸を引き起こしているのかもしれません。
腸管形態異常が原因で起こる便秘や下痢の対処法
上記で紹介した腸管形態異常が原因で引き起こされる便秘には、薬を服用するのではなく、腸をマッサージしてあげることで症状を和らげることができます。
便秘が改善されることで辛い下痢の症状もおさまってくるので、毎日腸をマッサージしてあげると良いでしょう。
次に、多くのメディアでも取り上げられている簡単にできる腸マッサージを紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください!
【左腹部のマッサージ】
- まずは床に仰向けになります。
- 仰向けになったら、全身の力を抜いてリラックスしましょう。
- 人差し指から小指の指を使って、へその左の部分を軽く叩きます。
- 叩いた部分の上から下、下から上と1分ほど叩きながら移動します。
【下腹部のマッサージ】
- まずは仰向けになります。
- 仰向けになったら全身の力を抜いてリラックス状態になりましょう。
- 先程のマッサージ同様、へその下の部分を指の腹を使って軽くトントンと叩いていきます。
- 上から下、下から上と1分ほど同じようにマッサージしていきます。
- 左腹部の下腹部のマッサージは、朝の部分を叩いて刺激を与えていくものになります。
この時、注意しなければいけないのが力加減です。
効果を高めたいからといって強く叩いてしまうと、逆にお腹が痛くなってしまうこともあるので力加減には気をつけなければなりません。
指をリズムよくタッピングする程度の力でマッサージをしていくのがポイントです。
【体をひねって腸を動かすストレッチ】
- 肩幅より少し足を大きく広げて立ちます。
- ゆっくり肩の高さまで腕を上げていきます。
- 左右に体を捻っていくのですが、この時ゆっくり息を吐きながら行うと良いでしょう。
- 背筋を伸ばして姿勢を正してから体を捻ります。
無理に体をひねってしまうと腰を痛めてしまう原因にもなるので、無理をしない程度にストレッチしていくようにしましょう。
ガンや大腸ポリープでも便秘と下痢を繰り返す
便秘や下痢を繰り返してしまうのには、何か大きな病気が原因かもしれません。
大腸に腫瘍やガンができることでも、便秘や下痢などの症状を繰り返すことがあります。
ポリープや腫瘍に邪魔されて便がうまく排出されないことから便秘になってしまうようです。
また、逆にポリープや腫瘍で塞がれていた便が通り始めるときに、下痢を起こしてしまうようです。
次に、病気かどうかをチェックできる項目をあげていきますので、確認してみてください。
- 便秘と下痢を頻繁に繰り返してしまう
- 食欲不振になり、急激に体重が落ちてしまった
- 腸あたりが出てきた
- いきなり発熱の症状が出て、嘔吐してしまうことが多々ある
- 便が黒くて、たまに血が混ざることがある
- 倦怠感が頻繁に感じられる
上記で挙げた項目に当てはまるものがある場合は、大腸がんや大腸ポリープの可能性があるので、不安に思った方は病院へ行って診断してもらいましょう。
ガンや大腸ポリープからくる便秘や下痢の場合は早急に病院へ行く
大腸がんや大腸ポリープは、欧米化よりの食生活が原因に挙げられています。
さらに、腸内環境が乱れている事でもポリープや腫瘍等ができやすいと言われています。
これらの病気を防ぐためにも、栄養の整ったバランスの良い食事を心がけ、腸内環境を整えることが重要になってきます。
排便で少しでもおかしいと思ったら、すぐに病院へ行って専門医に診てもらうようにしましょう。
ポリープの場合ですと、内視鏡検査の時にすぐに取り除いてもらえます。
また、ガンの場合もまだ初期の状態であれば治療が効果的になりますので、治癒率も高まります。
便をしているときに血が出たら、自分で勝手に痔だと判断するのではなく、病院へ行ってしっかり診察してもらいましょう。
炎症性の腸疾患や感染性腸炎でも下痢と便秘を繰り返す
便秘で悩んでいたけど薬を飲まなかったのに、なんで急に下痢になるの、と思った方もいるのではないでしょうか?
ひどい腹痛、つらい腰痛、血便など、このような症状が出てきた場合は、炎症性腸疾患や感染症腸炎の可能性も出てきます。
炎症性の腸疾患や感染性腸炎の時は病院でしっかりと治療することが大事
特に、炎症性腸疾患は難病に指定されているものもあります。
病院で診察を受けた後は、専門医としっかり相談しながら治療していくことが大切です。
また、感染症腸炎の場合はウィルスや細菌が悪さをして、下痢の症状を引き起こしてしまいます。
ウィルスや細菌の種類によってどのように治療していくかが違ってくるため、便秘後に下痢をし、腹痛や腰痛などといった症状が出てきた場合は、必ず病院で診てもらうようにしてください。
便秘薬や下剤どの薬の過剰摂取が原因になることも
便秘が続くと、便を出そうとして便秘薬や下剤に頼っている方も多いのではないでしょうか?
確かに、便秘薬などには便を出すために腸を動かす働きがあるので、飲んだ後は便をすっきり出すことができます。
使用量を守り、少ない回数であれば問題は無いのですが、頻繁に便秘薬などを飲んでしまうと常に腸が活発に働いている状態になってしまうので、下痢を引き起こしてしまう可能性があります。
また、下痢がずっと続いてしまうと脳が指示を出して、腸が働くのをやめさせてしまうので、また便秘に戻ってしまうのです。
薬を過剰摂取するとこれもまた便秘と下痢を繰り返す原因にもなるので、量や頻度は適度に抑えておくようにしましょう。
薬の過剰摂取からくる下痢や便秘は「薬断ち」が必要
便秘を改善しようと市販で販売されている薬を飲みすぎて、便秘や下痢を繰り返している方も多いのではないでしょうか?
そのような方は一度市販の薬を飲むのを控えてください。
その状態ですと薬によって腸が動くようになってしまっているので、いざ自分の意思で腸を働かせようと思ってもできなくなってしまいます。
一度薬を使用するのはやめて、腸が再度自分で動くようにさせなければなりません。
そうすることで、便秘や下痢などの症状を和らげることができますよ。
それでも便秘が改善されないという方は病院で診察してもらうと良いでしょう。
市販で販売されている薬を頼るのではなくて、専門医にしっかり診てもらって処方された薬を使うことで、症状を効果的に和らげることができます。
病院で処方される薬は下剤ではなく、便を柔らかくしてくれる効果のある薬などもあるので、便秘や下痢を繰り返して辛いということもなくなってくると思いますよ。
まとめ
今回はなぜ便秘と下痢を繰り返してしまうのかをご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか?
自分の悩みがどの原因に分類されるのか確認できましたでしょうか?
その原因に合った対策をしないと、いつまでも便秘と下痢を引き起こしてしまうことになります。
自分の原因を確認して、症状が緩和されるように対策を練っていきましょう。
どうしても症状が改善されないといった場合や、腸に異常を感じた場合はすぐに病院で診てもらいましょう。
病院で処方された薬を飲むことで、体に負担をかけることなく症状を抑えることができますよ!
今回の記事が皆さんのお役に立っていれば、幸いです。
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